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ベトナム

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作成年月:2018年10月

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2018年9月度 ベトナム報告書

作成者:浅野 栄治

(1)ベトナムにおけるEコマースの状況

ベトナムの小売業は急速に拡大しているが、その中でもEコマースは年率30%〜50%と急激な拡大を見せている。現在、Eコマースを利用したことがある人は、ベトナム人の中で30%程度にとどまっているが、女性を中心に急激に拡大している。

この背景には1億人弱の人口を有し、また、平均年齢も30歳弱と若年層が多く、若者に限らず、スマートフォンを中心にインターネット利用者が急激に増加したことがあげられる。実際、ベトナムのインターネット利用者は、2017年に5,386万人に達した。

ベトナム人の消費パターンを見てみると、高島屋などの百貨店やイオンモールなどのショッピングモールが増加してきた近年、実際に現物を見たうえで、インターネットで値段の安い店を検索したのち、インターネットを経由して購入している。

メーカーから小売店までホームページ上で買い物ができるようなサイト併設しており、これらのサイトから購入しているケースが一般的である。近年では、購入からデリバリーまでを専門に行う新興企業も出てきている。

(2)ベトナムにおけるEコマースの課題

ベトナムでのEコマースにおいて、デリバリーはバイクで行われるケースが一般的であり、大型製品の購入よりも、アパレル製品や日用品の購入が中心になっている一つの理由でもある。また、デリバリーは家庭に対して行われるよりも日中会社までデリバリーしてもらい受け取るのが一般的である。実際、ハノイやホーチミン市内でも勤務中に荷物をバイクのドライバーから受け取っている光景をよく目にする。

 

 

会社側から見れば、業務中に無断外出しているようにも見えるが、これがベトナムの現在の習慣でもあり、禁止することにより離職率が高まる懸念もある。

ドライバーに対して現金で支払うのが依然一般的であり、カード決済などの手法はまだほとんど行われておらず、今後、決済手段の多様化や効率化が一つの課題といえる。実際、ベトナム人で銀行口座を持つ人は40%弱であり、現金決済が主流である要因でもある。

また、輸送方法も、バイクが一般的であることから、温度管理などが難しく、取り扱える商品が限られていることや品質管理も課題である。ハノイやホーチミン市内は日中トラックの乗り入れが制限されており、この制限も輸送方法が限られる要因であるが、トラックの増加は渋滞の悪化にもつながることから、急激な輸送方法の改善は当面、難しそうである。

 

以 上


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